【澤田理絵の3文日記】
思わずふふっと頬が緩むコラムを毎月お届けします。
「プログラム」
皆様こんにちは。
東京は22度なんていう気温の日があったりして厚いコートの出番も無いと思ったら、今週は最強寒波。
1年はあっという間と毎年言っている気がしますが、今年も残すところ十日余となりました。
年内最後の三文日記をお届けします。
前回はドレスのお話でしたが、その際に、プログラムの次に頭を悩ませると書きました。つまり、コンサートの際に、一番悩むのはプログラム。今回はそんなお話です。
まず、コンサート全体の時間から曲数を決めていきます。 30分なら6曲。 1時間なら10曲程度。90分ならお話も含めて12曲くらい。こんな感じです。でもこれはあくまでも目安であって、1曲の長さや、曲目解説などのトークをどれくらい入れるかなどで変わってきます。
次に、具体的な内容を決めていくのですが、コンサートの企画をしてくださった方のご希望、お客様の年齢層、ホールの大きさと響きの状態、季節感などなど、いろいろな観点から選曲をします。リクエストを伺ったり、その地方にゆかりのある作曲家の作品を取り入れたりすることもあります。日本の歌と外国の作品のバランスも大切にしたいですし、耳なじみの曲だけでなく、あまり知られてはいないけれど、美しい曲、面白い歌なども知っていただきたいので、こっそり混ぜたりもします。お客様あってのコンサートですから、どういう曲が喜ばれるかがプログラムを考えるうえで一番大切だと私は思っています。
この時期はクリスマスにちなんだ曲を多く歌っています。アベマリアやメサイアなどの宗教的なものから、聖この夜や赤鼻のトナカイ、もみの木など、耳なじみのクリスマスソングも。
そして今年は、やっと会場の皆様とご一緒に歌える時間が戻ってきました。コロナ禍の3年間は本当に長かったなあと、こういう場面からも感じられますね。
さて、新しい年はどんな1年になるでしょうか!今年もメルマガをお読みいただき、モーニングコンサートを応援していただき本当にありがとうございました。
少し早いですが、メリークリスマス!どうぞ良いお年をお迎えください。
新しい年が皆様にとって良き1年になりますように。 ソプラノ澤田理絵