皆さんこんにちは。
いつもは澤田理絵さんの楽しいコラムをお送りしているこのコーナーですが、今回は新しい盲導犬との訓練合宿で忙しい澤田さんに代わって、私がピンチヒッターを務めたいと思います。
どんな業界でも、その世界だけの「あるある」は有ると思いますが、音楽業界もまた、非日常的な出来事が色々と起きる世界です。私も年を重ね、今更驚くことは大分減りましたが、活動を始めたばかりの頃びっくりさせられたのが、本番直前で豹変する共演者たちの姿です(笑)
(くれぐれも誤解を招かないように補足すると、これは澤田さんの事ではありません!)
今まで演奏家の方々と舞台に立たせて頂いたり、共演は無くとも、編曲でコンサートに携わらせていただく機会が多くありました。普段とても優しい声で、ゆっくりおっとりお話される方が、本番が近づくにつれてイライラしたり、足をドン!と舞台に叩きつけて反発心を表したりする姿。
いつも楽しく明るい人が、借りてきた猫のように小さくなり震えている姿。いつも以上に気が大きくなり、譜面でも衣装をどこにでも忘れてきてしまう人。突然神経質になり、あれは食べない、しゃべらない(これは歌の人限定です。)と言い、周りにも気を使わせる人・・。
今でこそ、その変化に驚くことも無くなりましたが、やはり緊張状態で舞台に上がっていく直前には、取り繕っている余裕も無いという事なのでしょうか。その人の本性を見てしまったようで、「1人の人間のふり幅ってすごいなあ・・」と他人事のように関心することもしかり。自分はなるべく平常心で舞台に上がろう、と心がけています。
それで、私と澤田さんは・・?と言われれば、多分いつも通りか、いつも以上に楽屋でおしゃべり、大騒ぎをしたまま舞台に出ておりますので、豹変キャラではないと思われます!
ご安心ください。
次回は澤田理絵三文日記をお送りしますので、お楽しみに!
作曲・編曲・ピアノ みながわちかこ