【澤田理絵の３文日記】

思わずふふっと頬が緩むコラムを毎月お届けします。

「紅色の花」

みなさんこんにちは。
残暑お見舞いではなく、酷暑お見舞いという文言を辞書に追加することを検討するというのをニュースで見ました。まだまだ暑い日が続くのでしょう。秋が待ち遠しいですね。
　先日、奈良県大和郡山市で行われた第48回わたぼうし音楽祭に行ってきました。
たんぽぽの家が主宰するこの音楽祭は、障がいの在る人のみが応募できる作詞の部の入選作に、だれでも曲をつけて応募できる作曲部門の2部門で構成されています。
　今年の作詞の応募は３２５編。その中から8作品が入選に選ばれました。
その中の1編「紅色（くれないいろ）の花」は、我が家の長女が書いたものです。
　喜びや悲しみ、大切な人との出会いや別れ、これまでの経験が小さな花弁であり、それはやがて大きな花束となるとの気持ちで書いたそうです。
娘の詞には、たくさんの方が曲を応募してくださったそうですが、ジャズシンガーの長谷川恵美さんが書いた曲が選ばれ、当日披露されました。
　作曲の長谷川さんはピアノを弾き歌を歌い、マリンバお母様、キーボード妹さん、笛とコーラスは18歳の息子さんそして、長谷川ファミリーのお友達も加わり、娘の詩からインスパイアされたお揃いのTシャツも作り、チームワーク抜群の温かくて素晴らしい演奏を届けてくださいました。
他の方の作品も、障害者としての生きにくさ、支えてくれる人への感謝、前を向いて生きていこうという決意などが歌われていて、どれも素晴らしかったです。
　娘の詩を通して、こんな素敵なたくさんの出会いをいただけたこと、親として、この瞬間に立ち会えたこと、そして娘の成長に関わってくださった方々への感謝の気持ちが溢れた一日でした。
たくさんの元気をもらった音楽祭でした。
　8月のモーニングコンサートでは「紅色の花」を演奏します。でも上でご紹介した長谷川さんの曲ではありません。
え？　どういうこと？　と思われた方もそうでない方も、皆様のご来場をお待ちしています。
　

次回のメルマガのころには少し涼しくなっているといいですねえ。夏のお疲れが出ませんように。
　それではまたお会いしましょう。
　　　　　　　　ソプラノ澤田理絵